腰痛改善の方法はネットで検索するとで様々ありますが、病院では大きな問題がない場合や手術後などはコルセットを処方されることが一般的です。使用する理由としては主に腰の痛めている部分に負担をかけたくないからですが、症状が落ち着いてきた後、「その後の使用方法」や「やめ時はいつなのか?」など当整体院でも多くご相談が寄せられます。
その他にも、
・依存的になるからつけないほうが良いのですか?
・つけてたほうが楽だからなかなか手放せなくてなってしまった…
などお声も多く不安のご相談を頂きます。
腰痛の時になぜコルセットを使用するのかの正しい知識と装着方法、注意点があり、それを理解していくことが腰痛改善とコルセット依存にならずに多くのケースで見られます。
大田区池上の整体院 セルフケアアドバイスセンター ~からだ塾~では、「痛みを改善させ、痛みを繰り返さない体づくり」を掲げ、活動しています。
当コラムでは痛みのない元気な生活を送れるよう、腰痛の時の正しいコルセットについて解説いたします。
腰痛の原因とは?
腰痛の種類とその特徴を解説します!
腰痛には急性と慢性の2つの主要な種類があります。
急性腰痛は突然発生し、通常、数週間以内に解消されますが、慢性腰痛は長期間にわたって継続し、日常生活に影響を及ぼします。
急性腰痛は、筋肉の緊張や損傷、脊椎の異常、または急な運動や姿勢の変化によって引き起こされることがよくあります。
慢性腰痛は、急性痛が適切に管理されなかった場合や、慢性的な姿勢や運動不足、加齢による組織の変化などによって引き起こされます。これには椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間関節炎などの様々な原因があります。
慢性腰痛は、患者の生活の質(QOL)を著しく低下させ、仕事や日常活動にも影響を及ぼすことが多く一度慢性化してしまうと厄介な状態になりかねません。
治療には、薬物療法、物理療法、運動療法、ストレス管理、姿勢改善、そして必要に応じて手術などがあります。正確な診断と適切な治療計画の立案が、腰痛の管理には必要不可欠です。
腰痛を引き起こす可能性のある要因
腰痛を引き起こす可能性のある要因は多岐にわたります。
まず、筋肉の緊張や損傷が挙げられます。長時間の座位や不適切な姿勢、重い物の持ち上げなどが原因で筋肉が緊張し、痛みを引き起こすことがあります。また、椎間板の病気や損傷も腰痛の一因です。椎間板ヘルニアや椎間板の変性によって、椎間板そのものや周囲の神経圧迫が生じ、腰痛を発症することがあります。
さらに、脊椎の異常も腰痛の要因となります。脊柱管狭窄症や椎間関節炎などの疾患が、腰痛や脚部の痛みを引き起こす可能性があります。過度の運動や不適切な姿勢も腰痛を招きます。特に、腰部を過度に使うスポーツや、長時間の同じ姿勢の維持は、腰部への負担を増大させることがあります。
肥満も腰痛のリスク要因の一つです。
過剰な体重が脊椎に負担をかけ、腰痛を引き起こすことがあります。さらに、ストレスや心理的な要因も腰痛に関連しています。ストレスが腰部の筋肉の緊張を引き起こし、腰痛を悪化させることがあります。
これらの要因は個々の状況や生活スタイルによって異なりますが、腰痛の原因を特定し、それに対する適切な治療や予防策を行うことが重要です。適切な姿勢の保持や運動、ストレス管理、そして必要に応じて医師や理学療法士など専門家の指導の下での治療などが、腰痛を軽減し再発を防ぐための有効な手段となります。
腰痛対策コルセットの役割と効果
コルセットは、腰痛治療の保存療法の中の装具療法でよく使用され、腰痛の軽減や姿勢の改善に役立ちます。
適切に着用することで腰部を支え安定させることができ、腰にかかる負担を軽減する効果があります。また、コルセットは日常生活や活動中の姿勢を矯正し、正しい姿勢を維持するのにも役立ちます。姿勢の改善は、腰痛の発症や悪化を防ぐ上で重要です。
一般的に、コルセットは腰部のサポートや安定性を提供することで、急性腰痛や慢性腰痛の症状を軽減するのに効果的です。特に、腰椎の負担を減らすことで、痛みの軽減や回復を促進することが期待されます。また、コルセットは、脊椎の安定性を高めることで、脊柱の姿勢をサポートし、負担を分散する役割も果たします。
しかし、コルセットは長期間の使用や依存を避けるために、適切な着用時間と休息を確保することが重要です。
長時間の着用は筋肉の衰えや依存症のリスクを高める可能性があります。
そのため、医師や理学療法士の指導の下で、適切な使用方法や適切な着用時間を確認することが重要です。また、コルセットを着用する際には、適切なサイズのものを選び、快適に着用できるように調整することも大切です。
腰痛対策コルセットの種類と選び方のポイント
腰痛対策腰痛治療で使用されるコルセットの種類と特徴について
コルセットには種類があります。硬性コルセット、ダーメンコルセット、軟性コルセット等があります。これは同じ腰痛でも圧迫骨折後の方や、化膿性脊椎炎、その他手術後の方、ぎっくり腰の方など症状によって使い分けられます。軽傷の場合は一般的に軟性コルセットが処方されるケースが多いです。骨折の場合は、骨が癒合して安定するには数か月の時間を要します。
コルセットの効果は、脊椎の運動が制限されること、腹圧が上昇し体幹の安定性があがることにより疼痛が軽減します。しかし、着けっぱなしでいると体幹筋力の低下を招いてしまうことも事実です。
【硬性コルセット】
腰部を固定し安定させるために用いられます。これは、脊椎の安静を促し、痛みを緩和する効果があります。しかし、運動制限があるため、長期間の使用は筋力の低下や依存症のリスクがあります。
【ダーメンコルセット】
腰椎のサポートと圧迫を軽減するために使用されます。柔軟性があり、日常生活や活動中の姿勢を矯正し、腰痛を軽減する効果があります。また、痛みが治まってきた段階で着用時間を調整することが重要です。
【軟性コルセット】
腰部の安定性を提供し、筋肉のサポートを行います。軽度の腰痛や姿勢の改善に効果がありますが、長期間の使用や依存は避けるべきです。痛みが治まってきたら、適切な休息を取りながら着用時間を調整しましょう。
腰痛対策コルセットの選び方と注意点
コルセットを選ぶ際には、自身の腰痛の症状や目的に合わせて適切なタイプを選択することが重要です。
前述した硬性コルセット、ダーメンコルセット、軟性コルセットなど、異なるタイプがありますが、それぞれの特性や効果を理解し、自身の症状に最適なものを選ぶことが必要です。また、コルセットのサイズやフィット感も重要であり、正しいサイズを選ぶことが必要です。適切なサイズを選ばないと、効果が得られないだけでなく、不快感や皮膚トラブルの原因にもなります。
コルセットを選ぶ際には、特殊のものは専門家の義肢装具士のアドバイスを受けることや、試着して適切なフィット感を確認することが推奨されます。その他には理学療法士や医師からのアドバイスを受けることで、自身の症状や体型に合った最適なコルセットを選ぶことができます。
また、コルセットを長時間着用する場合は、肌への圧迫や摩擦に注意する必要があります。皮膚トラブルや過度な圧迫による血行障害を防ぐために、適切なケアを行うことが重要です。コルセットを着用する際には、肌に直接当たる部分に適切なクッション材を使用する、定期的にコルセットを取り外して皮膚を休める、清潔な状態を保つなどの注意が必要です。
腰痛対策コルセットの着用方法とケアは大事
コルセットを正しく着用することは、その効果を最大限に引き出すために重要です。着用する際には、まず体にフィットするように調整し、しっかりと保護したい部分を固定します。腰椎は1番〜5番まであり、不安定な部分や痛みがある部分の保護や固定をする必要があります。したがって、肋骨側か、骨盤に近い部分か、それとも中央かを確認し、装着ポイントを理解した上で使用することが必要です。
着用中に違和感や痛みを感じた場合は、すぐに調整するか、義肢装具士や専門家に相談することが必要です。体に装着するものであるため、コルセットを清潔に保つことも重要です。定期的な洗浄と乾燥は、雑菌や臭いの発生を防ぎ、肌の健康を保つのに役立ちます。また、圧迫される部分は擦れて皮膚が赤くなったり、傷を作ることがありますので、紐で調整するものは紐の緩みやベルトの緩みがないか、定期的に確認することが重要です。このような注意を守ることで、コルセットの着用はより安全で効果的になります。
コルセットを使った腰痛のケア方法
腰痛の場合:日常生活でのコルセットの活用法
腰痛症状がある場合、日常生活でコルセットを活用することは有効な方法の一つです。
特に、長時間座っている間や物を持ち上げるときなど、腰に負担がかかると予想される場面では、コルセットを着用することで腰への負担を軽減し痛みを和らげることができます。
オフィスワークやデスクワークをする際には、長時間同じ姿勢で座ることが多く、腰に負担がかかりやすいです。このような場面では、コルセットを着用することで腰部をサポートし負担がかかりにくい姿勢を維持することができます。また、重い物を持ち上げる作業や家事をする際にも、コルセットを着用することで腰部の安定性を高め、怪我や痛みのリスクを軽減することができます。
しかし、コルセットの着用時間には適切なバランスが必要です。長時間の着用は筋肉の衰えや依存症の原因となる可能性があります。そのため、適度な休息を取りながらコルセットを着用することが重要です。定期的にコルセットを外し、筋肉を休めることで、依存症や筋肉の衰えを防ぐことができます。適切な着用時間と休息を確保しながら、コルセットを活用することで、腰痛の症状を管理し、日常生活を快適に過ごすことができます。
腰痛はコルセットに依存しすぎると危険?
腰痛症状の急性期には、一時的にコルセットを併用して活動を維持することが重要です。なぜなら、過度な安静は腰回りを安定させる筋肉を安静にするため、筋肉の低下や衰えを招く可能性があるからです。実際、現在のエビデンスでは早期からの活動が腰痛の改善に不可欠であるとされています。
しかし、コルセットに依存しすぎることは危険です。コルセットを常時着用し、腰部の筋肉を安定させるために活動を避けると、筋肉の低下や依存症のリスクが高まります。過度な依存は、腰部の筋力低下や姿勢の悪化など、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。
そのため、コルセットの使用は一時的な支援として捉えるべきであり、腰痛症状が改善されるにつれて徐々に使用頻度や着用時間を減らしていくことが重要です。また、コルセットを併用する場合でも、適切な運動やストレッチを取り入れることで、筋力や柔軟性を維持し、腰痛の再発を防ぐことができます。
総括すると、コルセットは腰痛の急性期に一時的な支援として活用することが重要ですが、過度な依存は避け、適切な活動や運動療法を取り入れて、腰部の筋力や安定性を維持することが腰痛改善には大切です。
急性腰痛時のコルセットの具体的な使用方法
急性腰痛時にコルセットを効果的に使用するためには、以下の具体的な使用方法があります。
まず私たちの体が本来持ち合わせている回復の過程だと24〜72時間をピークに痛みは徐々に右肩下がりに落ち着いてくるのが自然治癒能力としてあります。
しかし、急な出来事のため不安なこともあり、どうしても日常生活だけではなく、家事やお仕事も行わなければいけないことも多いと思います。ですので、その際の「コルセットの具体的な使用方法」についてお伝えします。
急性腰痛時にコルセットを効果的に使用するための具体的な方法は以下の通りです。
【痛めた部位に負担がかからないように注意】
急性腰痛が起きた場合は、痛めた部位にさらに負荷(圧迫や不安定さなど)が加わりすぎないようにコルセットを装着することも一つの手段です。適切なサイズのコルセットを用意し、背中や腰部にしっかりとフィットさせます。
【過度な安静を避ける】
急性腰痛時には、完全な安静は筋肉の衰えを招く可能性があるため、適度な活動を維持します。コルセットを着用しながらでも、痛みのない範囲での日常生活を送ります。ただし、過度な負荷やストレスは避けるようにし、無理な動作は控えます。
【活動範囲の拡大と動作の調整】
コルセットを着用しながら、徐々に活動範囲を広げていきます。痛みが軽減されるまで、負荷のかかる動作や無理な姿勢はなるべく避けます。また、痛みが軽減してきた段階で、負荷の少ない動作から始め、徐々にコルセットを外して行う動作を増やしていきます。コルセットを着用しなくてもできる動作を見つけ、自身の体幹部分の筋力で支えることを目指します。
【腰への負荷が高い動作に注意】
最終的には、腰に負荷のかかる動作に注意を払います。特に、物を持ち上げる動作やしゃがんで立ち上がる動作などは慎重に行います。このような動作は、腰痛の再発や悪化を招く可能性があるため、注意が必要です。
痛みが発生した際はコルセットを併用し、日常生活を送りながら徐々に活動範囲を拡大していくことで、急性腰痛の症状を管理し、回復を促進することができます。しかし、症状が持続する場合や悪化する場合は、医師や理学療法士に相談し、適切な治療やケアを受けることが重要となります。
まとめ
今回は「腰痛時のコルセット装着」についての記事でした。
腰痛改善には過度な安静は避けて、時にはコルセットなども使用しながら活動を継続していくことが大事なことが非常に多いです。
痛みを繰り返している腰痛にサヨナラするためには、お仕事や活動量なども鑑みながら、適切なセルフケアやトレーニングを行うことが大切です。一つずつ取り組んでみて、自分に合った方法を見つけていくことが重要です。
大事なことは
・ご自身のおからだの特徴を把握すること
・ケガや病気のことをきちんと知ること
これらが重要となります。
当センター『からだ塾』では、
おからだの状態をカウンセリングや評価を通じて確認し、
体の不調、痛みやコリなどの改善に向けた施術はもちろん、
ご自身でも行えるセルフケア(運動療法やトレーニング)を学び、
他ではないトータルサポートで
繰り返さないからだ作りを支援、サポートいたしております。
ぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。
ご自身の体のことを正しく知り、ご自分に合った施術、セルフケアやトレーニングでつらい症状を改善させていきましょう。
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この整体コラムを書いた人
大田区池上駅の整体院 からだ塾センター長・理学療法士田中隆太
保有資格
- 理学療法士(国家資格)免許取得
- 日本オランダ徒手療法士 四肢コース修了
- 日本オランダ徒手療法士 準徒手(脊柱・骨盤帯コース)修了
- 日本オランダ徒手療法士 徒手(筑波大)コース
- 日本オランダ徒手療法士 認定講師任命
- 日本理学療法士協会在籍 新人教育プログラム修了
- 日本理学療法士協会在籍 登録理学療法士取得済
- 日本理学療法士協会在籍 地域ケア会議推進リーダー取得
- 日本理学療法士協会在籍 介護予防推進リーダー取得
- ポケットセラピスト 登録理学療法士
- 健康経営アドバイザー取得
- 一時救命処置(BLS:basic life support)取得
執筆
- 医療情報サイト『Good Health』
怖さもしらないと!ステロイド(関節注射)効果と副作用 (good-health.jp)
メッセージ
当整体院『大田区池上整体院 からだ塾』のミッションは、「お客様が『自らの力』でも健康を管理できるようになること」です。
しかし、ご自身の大事なお体の特徴や状態を把握している方はそう多くないのが現状です。
それは、子供の頃から体について学ぶ機会が今の日本には少ないからです。
・病院で湿布や薬を処方されても、痛みがなかなか改善せずに悩んでいる方
・腰痛や膝の痛み、肩こりに苦しみ、整骨院や整体院、マッサージに通い続けても、またすぐに痛みが戻ってしまう方
・病院でのリハビリが期限で終わり、でも本当はまだサポートが必要だと感じている方
・痛みが落ち着いて運動を再開したけれど、再び痛みが出て、趣味や日常生活を全力で楽しめないと感じている方
・何とか自分で改善したいと願っているものの、どこから始めれば良いのか分からずに迷っている方
・既に他の治療院や整体、病院のリハビリを試したけれど、満足のいく結果が得られなかった方
これらすべての方々にお伝えしたいのは、痛みを繰り返すには「理由」があるということです。内服での対症療法、寝てマッサージを受け、一時的にラクになるだけでは、根本的な解決には至りません。
本当に大事なことはご自身のお体の特徴を理解し、それに合わせた適切なケア方法やトレーニングを知り、実践することが、長期的な改善の鍵となります。
『あなたにもっと早く会えていれば良かった』
これは、私たちが病院勤務時代に理学療法士としてリハビリテーションを行っていた際に、患者さんからよく言われた忘れられない言葉です。
『40代、50代であなたに会って、体のことを教えてもらえていたら、こんな状態にはならなかったかもしれない』
この言葉を聞いた時、私は病院に来る前にもっと早くサポートが必要だと痛感しました。病院だけでは救えない方々がいる現実に直面し、問題が表面化する前から支援をする必要性を強く感じました。
私たちが提供できるのは、単なる一時的な痛みの軽減ではなく、長期的な健康維持のためのサポートです。これを日々探求しながら、より良い支援を提供できるよう邁進しています。そして、この大田区で地域貢献を果たしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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