股関節の痛み、もう我慢しないで!痛みの原因を見落とさないための四つのステップ

股関節の痛みは加齢や出産による筋肉の変化・衰えや運動での負担など、様々なことが原因で生じ、当整体院からだ塾でも、
・病院でのリハビリを継続したかったけど、期限の関係で切れてしまって困っている
・お医者さんの診察はうけ、薬をもらったけど、痛みがひかない

など、多くの方からご相談が寄せられます。

からだの痛みの悩みやこのまま治らないのではないかとのご不安などご相談頂きますが、股関節の痛みは正しいアプローチをすることで多くのケースで改善します。

大田区池上の整体院 セルフケアアドバイスセンター ~からだ塾~では、「痛みを改善し、繰り返さない体づくり」を掲げ活動しています。
当コラムでは痛みのない元気な生活を送れるよう、股関節の痛みの原因や対処方法について解説いたします。

特徴を見つけることが大事!股関節の痛みの正体

2つの見極め重要ポイント股関節の痛みの場所を特定せよ!

まずは、痛みを出す部位の絞り込みを行っていきます。ここで、重要なことが痛みを感じる部位が「関節の内なのか?“関節の外なのか?」ということです。

「関節内」とは、関節包に包まれた部分を指します。
関節内で痛みを出す可能性のある組織は
具体的には、
・関節軟骨:大腿骨頭/臼蓋
・関節唇
・関節包

などがあります。

一方、「関節外」で痛みを出す可能性のある組織は筋肉/腱/靭帯(一部関節内もありますが)/骨/その他があります。
具体的には、
・筋肉/腱:股関節内転筋群(股関節を内側に閉じる動き)や股関節屈筋群(股関節を曲げる動き)股関節外転筋群(足を外側に広げる)、股関節伸展筋群(股関節を後ろにそらす)
・靭帯:坐骨大腿靭帯や、恥骨大腿靭帯
・骨:大腿骨頸部/恥骨(下枝)

などがあります。

これらの組織をそれぞれ鑑別する方法がきちんとあります。
痛みに対しての評価を「筋肉のみ」ですませてしまう治療者や施術者が多い現状ですが、軟部組織は様々あり、それぞれ機能、特徴が異なります。

そのため、この痛みの部位をより、細かく深掘りすることが、施術を行う前段階で必要なのです。


痛みが出ている組織のこわれ具合(損傷)の程度を見極める!

痛みの部位、組織が分かった後は、痛みが出ている組織のこわれ具合(損傷)の程度を見極めていきます。ここがわかると、どの程度の期間で良くなっていくであろうという予測をたてることができます。

「じっとしてても痛い」=安静時の痛み
これは局所に炎症が生じている場合にみられ、言い換えると組織の損傷がある可能性があります。この場合は、積極的な運動を中止する必要があります。

一方で、
「運動をしているときの痛み」=運動時の痛み
こちらの運動時の痛みに関しては大きく分けて2つあります。

①「ある姿勢で痛い」「この動きで痛い」などの運動時の痛み
安静時痛とは違い、痛みを誘発する姿勢や動きがあり、関連する組織にストレス(負荷)が生じた場合に痛みを訴えます。ここで、安静時痛と異なる点は、この場合は組織損傷の可能性は少ないという点です。また、一度のストレスで痛みが誘発されるという点も非常に重要なポイントです。

②「動いているとだんだんと痛くなる」などの運動時の痛み
運動時痛の中でもよくある訴えです。
特に「試合の後半にかけて」や「プレーし始めてから徐々に」などの訴えは、オーバーユース(使いすぎ)が原因です。
先ほどの運動時痛(①)と異なる点は、繰り返されるストレスによって痛みが生じるという点です。

先読みすることができる秘密股関節の痛みが落ち着いてくる期間

痛みが落ち着いてくる期間を先読みすることができる秘密としては、以下の内容が重要となります。

①人間が持ち合わせている自然治癒力で、治るとされている期間が組織ごとにそれぞれあるため
②痛みが出たきっかけの有無を詳細に把握すること

【きっかけがある場合】
「ひねった」「ぶつけた」など明らかなきっかけがある
このケースでは、組織に対して一回に加わる外力が大きいことが多く、骨折や靭帯断裂など組織損傷の度合いは大きくなり、緊急に対応する必要がある可能性が非常に高くなります。この場合、骨折/脱臼/腱損傷などが疑われます。

【きっかけがない場合】
「ころんだり、ぶつけたりはない」「練習していて段々と」など明らかなきっかけがない
このケースでは、組織に対して加わる外力は小さいのですが、同じ組織に繰り返される負荷が蓄積された結果、痛みとなって発症する場合が多いです。この場合、組織損傷の度合いは小さく緊急性を要すことは少ない事が多く、筋損傷/鼠径部痛症候群(股関節)/局所以外の部位などオーバーユース(使いすぎ)に関連していることが多いです。

産後からの痛みでお悩みの50代股関節の痛みで長年悩む女性の変化

産後からの痛みでお悩みの50代股関節の痛みが2か月半で改善|情報整理

ここからは、実際に股関節の痛みで悩まれていた当整体院のお客様のケースをご紹介させていただきます。

【基本情報】
性別:女性
年齢:40代
仕事:立ち仕事や座っている時間は半々。繁忙期により割合の変化あり。
趣味:ガーデニング
ご本人の悩み:
①股関節曲げるときに股関節の前側を中心に痛みが出る
②病院に行った時期もあるけど良くなっていない。レントゲンでは〈軽い変形性股関節症はあるけど、特に積極的な治療の段階ではない〉と言われた。もうこれはあきらめるしかないと思っている。
③仕事が忙しく、立っている時間の作業が長くなっていると左股関節が痛くなることがある

【身体機能】
痛み:
①ひだり股関節を曲げたときに前側に痛みが出る
②ひだり股関節をまげたときにつまり感を感じる
③腰も痛い

関節可動域(関節の動く範囲):
左股関節を曲げる(屈曲)、伸ばす(伸展)で右側に比べかたさあり。

筋力:
力の入り具合自体は左右ともに良好。
細かくみていくと、左側のほうが右側に比べると力の入りにくさや、姿勢の崩れやすさ(運動パターン)、過剰にがんばってしまいやすさがあり。

パフォーマンステスト(バランスなど):
ひだり側で明らかに低下あり。

※お客様のご了承を得て掲載しております。


産後からの痛みでお悩みの50代長年の痛みを2か月半でなくなった道筋の秘密

産後から悩んでいた左股関節の痛みが2か月半でなくなったことには、〈理由〉があります。
残念ながら、私がゴッドハンドだからではありません(一歩でも近づけるように日々邁進はしていきます!!)
それは、「お客様が自身のお体の特徴を把握し、共に進んでいくこと」ができているからです。

【来店頻度】
2週間に1回
【痛み消失までの施術回数】
5回

【2か月半で痛みがなくなった理由】
①レントゲンでは軽度の変形性股関節の診断。
②明らかな外傷はなかったこと(組織損傷の可能性は低かったこと)
③筋肉のこわばり、硬さも長年抱えている割には、柔軟性があり、施術前後での痛み改善変化が初回から大きかったこと。
④初回ご来店後以降、セルフケアを自宅や職場で続けられていたこと
⇒もともと、ケアやトレーニングはほとんど行っていなかった(何が良いかわからなかったため)
⑤痛みの改善にあわせて、ケア、トレーニングの難易度を難しくし、それも継続的に行えたこと。
⑥年齢が40代と若く、早めの介入ができたこと

ここから見ていただけるように、ご来店いただく施術時間の私どものサービス内容はもちろんのこと、施術日以外をどのように管理していくかということは同じくらい重要となります。それは、毎日施術をさせていただけるわけではないからです。

このお客様は痛みがなくなったため、さらに動けるからだへ改善するために月1回のペースにてご来店いただき、お仕事、ご家庭、趣味と活動されております。


まとめ

今回は「股関節の痛み」について学びました。

病院で診察して、特に積極的な治療はなしと言われ、安心だけど、ではなんで良くなっていないの?と不安になりますよね。痛みを改善させていくために大事なことは、ご自身のおからだの特徴を把握することです。

当センター『からだ塾』では、おからだの状態をカウンセリングや評価を通じて確認し、体の不調、痛みやコリなどの改善に向けた施術はもちろん、ご自身でも行えるセルフケア(運動療法やトレーニング)を学び、他ではないトータルサポートで繰り返さないからだ作りを支援、サポートいたしております。

ぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。

ご自身のからだのことを知り、ご自分に合った施術、セルフケアやトレーニングでつらい症状を改善させていきましょう。


大田区池上の整体院からだ塾のご紹介

膝や腰の痛みでお悩みの方は、大田区池上の整体院「からだ塾」へご相談ください。
経験豊富な理学療法士が、痛みの緩和だけでなく、再発しない体作りをサポートします。
生活習慣病の予防やリハビリに加え、効果的なセルフケアのアドバイスも提供し、日常生活をより快適にするお手伝いをいたします。

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痛みを繰り返さない体作りのためのカウンセリングお体の状態を把握させていただくためのカウンセリング。
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逆説的にいうと、たくさんの方々は痛みを繰り返している「理由」があります。
その「理由=原因」を見つけていく必要が...
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この整体コラムを書いた人

大田区池上駅の整体院 からだ塾センター長・理学療法士田中隆太

保有資格

  • 理学療法士(国家資格)免許取得
  • 日本オランダ徒手療法士 四肢コース修了
  • 日本オランダ徒手療法士 準徒手(脊柱・骨盤帯コース)修了
  • 日本オランダ徒手療法士 徒手(筑波大)コース
  • 日本オランダ徒手療法士 認定講師任命
  • 日本理学療法士協会在籍 新人教育プログラム修了
  • 日本理学療法士協会在籍 登録理学療法士取得済
  • 日本理学療法士協会在籍 地域ケア会議推進リーダー取得
  • 日本理学療法士協会在籍 介護予防推進リーダー取得
  • ポケットセラピスト   登録理学療法士
  • 健康経営アドバイザー取得
  • 一時救命処置(BLS:basic life support)取得

執筆

  • 医療情報サイト『Good Health』
    怖さもしらないと!ステロイド(関節注射)効果と副作用 (good-health.jp)

メッセージ

当整体院『大田区池上整体院 からだ塾』のミッションは、「お客様が『自らの力』でも健康を管理できるようになること」です。

しかし、ご自身の大事なお体の特徴や状態を把握している方はそう多くないのが現状です。
それは、子供の頃から体について学ぶ機会が今の日本には少ないからです。

・病院で湿布や薬を処方されても、痛みがなかなか改善せずに悩んでいる方
・腰痛や膝の痛み、肩こりに苦しみ、整骨院や整体院、マッサージに通い続けても、またすぐに痛みが戻ってしまう方
・病院でのリハビリが期限で終わり、でも本当はまだサポートが必要だと感じている方
・痛みが落ち着いて運動を再開したけれど、再び痛みが出て、趣味や日常生活を全力で楽しめないと感じている方
・何とか自分で改善したいと願っているものの、どこから始めれば良いのか分からずに迷っている方
・既に他の治療院や整体、病院のリハビリを試したけれど、満足のいく結果が得られなかった方

これらすべての方々にお伝えしたいのは、痛みを繰り返すには「理由」があるということです。内服での対症療法、寝てマッサージを受け、一時的にラクになるだけでは、根本的な解決には至りません。

本当に大事なことはご自身のお体の特徴を理解し、それに合わせた適切なケア方法やトレーニングを知り、実践することが、長期的な改善の鍵となります。

『あなたにもっと早く会えていれば良かった』

これは、私たちが病院勤務時代に理学療法士としてリハビリテーションを行っていた際に、患者さんからよく言われた忘れられない言葉です。

『40代、50代であなたに会って、体のことを教えてもらえていたら、こんな状態にはならなかったかもしれない』

この言葉を聞いた時、私は病院に来る前にもっと早くサポートが必要だと痛感しました。病院だけでは救えない方々がいる現実に直面し、問題が表面化する前から支援をする必要性を強く感じました。

私たちが提供できるのは、単なる一時的な痛みの軽減ではなく、長期的な健康維持のためのサポートです。これを日々探求しながら、より良い支援を提供できるよう邁進しています。そして、この大田区で地域貢献を果たしていきたいと考えています。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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