ランニング中の股関節の痛みは、原因も対処法も一つではありません。
「ストレッチをすればいい」「フォームを直せば治る」といった情報を試しても、なかなか改善しない方が多いのが現実です。
その理由は、痛みの出方や負荷のかかり方を整理しないまま対処しているケースがほとんどだからです。
股関節の痛みを正しく理解するためには、
「どこが痛いか」だけでなく、「いつ痛むのか」「どんな負荷で痛みが出るのか」をセットで評価する必要があります。
これは、日常生活レベルの体の状態と、ランニングという高負荷動作との違いを理解することでもあります。
この記事では、理学療法士として多くのランナーを見てきた視点から、股関節の痛みを繰り返さないための考え方と、回復から再開までの正しい流れをわかりやすくお伝えします。
当整体院にも、
・レントゲンやMRI上、加齢に伴う変形はあるが大きな問題はなかった。けどなかなか良くならない
・痛み止めや湿布を処方され、日常生活の活動や仕事は落ち着いたら再開したけどまた痛くなってしまった…
・整骨院で電気治療、病院やクリニックでのリハビリをやっていたが効果を感じなかった…
など多くのお悩みや不安のご相談を頂きます。
「腰痛、股関節痛には治療だけでなく、正しい施術とアプローチ、考え方、取り組み方が必要です!」多くの方が抱える慢性腰痛、坐骨神経痛、股関節痛に対して、理学療法士の視点からのアプローチを詳しく解説し、効果的な施術法と自宅でできるセルフケアをご提案します。
大田区池上の整体院 セルフケアアドバイスセンター ~からだ塾~では、「腰痛、股関節痛を改善させ、腰痛、股関節痛を繰り返さない体づくり」を掲げ、活動しています。

腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリランニングで股関節の痛みが起こる本当の原因
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリランニングで股関節を痛めたのに治らない本当の理由
ランニングで股関節を痛め、病院を受診する。
レントゲンやMRIを撮り、
「腸腰筋炎ですね」
「股関節インピンジメント(FAI)の可能性があります」
「関節唇に負担がかかっています」
と診断名を告げられる。
そして決まって言われるのが、
「しばらく安静にしてください」
「湿布と痛み止めを出しておきますね」
この流れを経験しているランナーは、決して少なくありません。
指示どおり走るのをやめ、数週間休む。
痛みは落ち着き、「もう大丈夫そうだ」と感じて再開する。
ところが――
数回走っただけで、また同じ股関節が痛くなる。
ここで多くの人が、
「結局、意味なかったじゃん…」
と感じ始めます。
この違和感は、感覚的に正しいです。
なぜなら、問題の本質は「安静かどうか」ではないからです。
股関節の痛みを繰り返す最大の理由は、
体が耐えられる力(抵抗力)と、ランニングによる負荷の量・質のバランスが崩れていることにあります。
安静や薬によって「痛み」は一時的に引きます。
しかしその間、
体がどれだけの負荷に耐えられる状態なのか
どのレベルから、どの順序で負荷を戻すべきか
この調整が行われないまま再開してしまうと、再発は当然です。
特に多いのは、次の2つのパターンです。
1つ目は、抵抗力が落ちているのに、以前と同じ負荷で走ってしまうケース。
休養によって筋力や支持性は低下しているのに、走行距離やスピードを一気に戻してしまい、股関節が耐えきれなくなります。
2つ目は、抵抗力は上がってきているが、それ以上に負荷の量や質を急激に上げてしまうケース。
「調子がいいから」とペースや距離、坂道やスピード練習を重ね、結果として負荷が一気に跳ね上がってしまうのです。
逆に、
安静が長すぎて体をほとんど動かさず、
抵抗力も負荷も低いままの“アンダーユース”状態に陥るケースもあります。
これでは体は強くならず、走れば痛む状態が続きます。
つまり、
ランニングで起こる股関節の痛みは、
「走り方」や「体の使い方」だけの問題ではありません。
そこに至るまでの負荷の上げ方と、体の抵抗力をどう回復・向上させるかが、最も重要なのです。
そして、この調整とコントロールは、
病院のリハビリでも、整体でも、
相応の知識と経験がなければ教えてもらえない領域でもあります。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリなぜ「股関節だけ」を見ても、ランニングの痛みは解決しないのか
ランニングで股関節が痛いと言われると、多くの人は「股関節そのもの」に原因があると考えます。実際、病院や整骨院でも、股関節周囲の筋肉や関節に対する説明や治療が中心になることがほとんどです。
しかし、理学療法士の視点で評価すると、股関節“だけ”に問題があるケースは決して多くありません。
ここで重要なのは、「股関節を見るかどうか」ではなく、どこまでを見るかです。
理学療法士であっても、評価が股関節の可動域や痛みの有無で止まってしまえば、結局は局所対応になります。
一方、ランニングによる痛みを本気で改善しようとすると、走るという動作そのものを、負荷のかかり方まで含めて評価する必要があります。
ランニングは、足首・膝・股関節・骨盤・体幹が連動して初めて成立する動作です。たとえば、足首の動きが硬ければ衝撃は上に逃げ、体幹が不安定であれば骨盤が揺れ、その制御を股関節が肩代わりします。
このように、本来別の部位で処理されるはずの負荷が股関節に集中した結果、痛みとして現れているケースは非常に多いのです。
さらに重要なのが、介入できるフェーズの違いです。
痛みが強い時期に対する治療だけで終わるのか、それとも「再発しない体の状態をつくり、どうやって走りに戻すか」まで設計するのか。
この違いは非常に大きいと言えます。
ランニングによる股関節痛は、痛みを取ることがゴールではありません。
痛みが落ち着いたあと、体の抵抗力をどこまで回復させ、どの負荷から、どの順序で走り始めるか。この調整を誤れば、再発はほぼ確実に起こります。
そしてもう一つ、大きな違いがあります。
それは「対象としている人」です。
日常生活ができれば十分な人と、これからも走り続けたい人では、必要な評価も介入もまったく異なります。
走り続けたい人には、単に痛みを抑えるだけでなく、再発リスクを下げ、競技や趣味としてのランニングに耐えられる体づくりが求められます。
股関節だけを見るのではなく、全身の連動と負荷の流れを評価し、治療から再発予防、そして再開までを一貫して考える。この視点がなければ、ランニングによる股関節の痛みは、形を変えて何度も繰り返してしまうのです。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ走りながら治すために欠かせない「評価」と「調整」の考え方
ランニングによる股関節の痛みを繰り返さないために最も重要なのは、「どこが悪いか」を決めつけることではありません。重要なのは、どの動作で、どのタイミングで、どこに負荷が集中しているのかを正確に評価することです。
ここが曖昧なままでは、どれだけ治療やトレーニングを行っても、再発のリスクは残り続けます。
評価で見るべきポイントは、静止した状態の可動域や筋力だけではありません。ランニング中の姿勢、着地の位置、体幹と骨盤の安定性、左右差、そして疲労が出てきたときの動きの変化。これらを総合的に見て初めて、「なぜ股関節に負担が集まっているのか」が見えてきます。
この視点は、局所だけを見る評価では得られないものです。
さらに重要なのが、その後の「調整」と「コントロール」です。
評価で問題点が見えても、いきなり元の距離やペースに戻してしまえば意味がありません。体の抵抗力がどのレベルまで回復しているのかを見極め、負荷の量と質を段階的に引き上げていく必要があります。
この過程では、「やれば強くなる」「休めば治る」といった単純な考え方は通用しません。負荷が強すぎても、弱すぎても、体は適応できないからです。
このような考え方は、トップアスリートの現場では当たり前に行われています。競技復帰を急ぎすぎれば再発し、慎重すぎればパフォーマンスは戻らない。そのバランスを取るために、動作評価と負荷調整を細かく繰り返します。
日本オランダ徒手療法の考え方も同様で、痛みのある部位だけを見るのではなく、体全体の動きと負荷の流れを重視します。
走り方や体の使い方を変えることは大切ですが、それは最終段階です。その前に、体がどの負荷に耐えられる状態なのかを正しく把握し、無理のない順序で走りに戻す。このプロセスを理解し、実践できるかどうかが、ランニングによる股関節の痛みを「一時的なトラブル」で終わらせるか、「繰り返す悩み」にしてしまうかの分かれ道になります。

腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリランニングによる股関節の痛みを「繰り返さない」治し方
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ痛みが出た直後にやるべき正しい対処
ランニング中、あるいは走った後に股関節に痛みを感じたとき、多くの人は「とりあえず休む」「様子を見る」という選択をします。
もちろん、強い痛みが出ている状態で無理に走り続けるのは適切ではありません。
ただし、ここで重要なのは、ただ走るのをやめることが正解とは限らないという点です。
痛みが出た直後にまずやるべきなのは、「どの動きで、どのタイミングで痛みが出たのか」を整理することです。
走っている最中なのか、走り終わった後なのか。ペースを上げた瞬間なのか、距離が伸びてきた終盤なのか。
この情報は、その後の回復と再開を考えるうえで非常に重要な判断材料になります。
次に意識すべきなのが、完全な安静に入りすぎないことです。
痛みが強い場合にはランニングを一時的に中止する必要がありますが、体をまったく動かさない状態が続くと、筋力や支持性は想像以上に早く低下します。
これは第1章で触れた「抵抗力が落ちるパターン」に直結します。
結果として、痛みが引いたあとに再開すると、以前よりも股関節が負荷に耐えられず、再発しやすくなります。
正しい対処とは、痛みを悪化させる動作や負荷を一時的に避けつつ、耐えられる範囲で体を使い続けることです。
たとえば、ランニングは中止しても、歩行や軽いエクササイズ、股関節以外の部位を使う運動まで完全に止める必要はありません。体の抵抗力を落とさずに維持することが、その後の回復を大きく左右します。
痛みが出た直後の対応は、その場をしのぐためのものではなく、次にどう戻るかを見据えた準備段階です。
この段階で判断を誤ると、「休んだのに治らない」「また同じ痛みを繰り返す」という流れに入りやすくなります。
だからこそ、痛みが出た直後の行動が、ランニングによる股関節痛を繰り返すかどうかの分かれ道になるのです。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリやってはいけない回復の落とし穴(安静・我慢・自己判断)
ランニングによる股関節の痛みが長引いている人ほど、実は「間違った回復の仕方」を真面目に続けてしまっているケースが少なくありません。
しかもそれは、本人にとっては正しいと思って選んでいる行動であることがほとんどです。
まず最も多いのが、安静にしすぎることです。
痛みが出た以上、休む判断そのものは間違いではありません。
しかし、「痛みが完全になくなるまで何もしない」という状態が続くと、体の抵抗力は確実に低下します。
筋力や支持性が落ちた状態で再開すれば、以前と同じ距離やペースで走れなくなるのは当然です。
このパターンでは、回復しているつもりでも、実際には「走れない体」をつくってしまっています。
次に多いのが、痛みを我慢しながら走り続けることです。
「動かしたほうが治る」「少し痛いくらいなら大丈夫」と考え、違和感を抱えたまま走り続けてしまうケースです。
この状態では、負荷の量や質が体の抵抗力を超えているにもかかわらず、ブレーキがかからなくなります。
その結果、股関節への負担はさらに積み重なり、回復までに必要な時間がどんどん延びてしまいます。
そしてもう一つ、見落とされがちなのが自己判断での再開です。
「歩けるようになったから」
「日常生活では痛くないから」という理由で、いきなりランニングに戻してしまう。
この判断基準は、日常生活レベルとランニングレベルの違いを考えると、非常に危険です。歩行とランニングでは、股関節にかかる負荷の大きさも、瞬間的な衝撃もまったく異なります。
これらの共通点は、体の抵抗力と負荷のバランスを見ていないことです。
安静にしすぎれば抵抗力が落ち、我慢して走れば負荷が上がりすぎる。逆に、慎重になりすぎて負荷をかけなさすぎると、体は強くなりません。どれか一つでも極端に偏ると、回復はうまく進まなくなります。
回復とは、「休むか、動くか」という二択ではありません。
本当に必要なのは、今の体がどの程度の負荷に耐えられるのかを見極め、その範囲で調整し続けることです。
この判断を自己流で行うのは難しく、ここでつまずいてしまう人が非常に多いのが現実です。
だからこそ、ランニングによる股関節の痛みを繰り返さないためには、「頑張る」「我慢する」「様子を見る」ではなく、正しい回復の考え方を知ることが欠かせません。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ走り始める前に必ず整えるべき3つの条件【医学的視点】
ランニングによる股関節の痛みから回復し、再び走り始める際に多くの人が誤解しているのが、「日常生活で痛くなければ走っても大丈夫」という判断です。
しかし、日常動作とランニングでは、股関節にかかる負荷の大きさがまったく異なります。
一般的に、股関節にかかる荷重の目安は、
歩行で体重の約2〜3倍、
階段の上り下りで約3〜4倍、
立ち上がり動作でも約3倍前後、
そしてランニングでは体重の4〜6倍以上になるとされています。
つまり、日常生活で問題なく動けていたとしても、ランニングに必要な耐久性が備わっているとは限らないのです。
一つ目の条件は、日常動作レベルでの安定性が確保されていることです。
歩行、階段の上り下り、立ち上がりといった動作で、股関節に引っかかり感や不安定さが残っている場合、ランニングの高負荷に耐えられる状態とは言えません。ここで再開すると、最初に許容範囲を超えるのはほぼ確実です。
二つ目は、ランニング負荷に向けた抵抗力が段階的に回復していることです。
これは単なる筋力の問題ではなく、荷重を受け止め、コントロールし、繰り返し耐えられる状態かどうかという視点です。リカバリーケアで痛みを抑えるだけでなく、トレーニング(ケア)によって、日常動作より一段階高い負荷に耐えられる体づくりが進んでいるかが重要になります。
三つ目が、負荷を段階的に上げる計画が明確にあることです。
「最初は短い距離で」「ゆっくり走ってみる」といった感覚的な判断だけでは不十分です。
距離、時間、ペース、頻度、路面条件といった負荷の量と質を、どの順番で上げていくのかを整理しておく必要があります。
この計画が曖昧なままでは、知らないうちに体の許容範囲を超えてしまいます。
一方で、この計画を細かく設定しておくことには、もう一つ大きな意味があります。
仮に痛みが出たとしても、どこまでは耐えられて、どの段階で痛みが出たのかを正確に判別できるようになるのです。
距離なのか、ペースなのか、頻度なのか、あるいは路面条件なのか。この切り分けができれば、回復と再調整の精度は一気に高まります。
痛みを「出してはいけないもの」と捉えるのではなく、体の許容範囲を知るための情報として活用できるかどうか。ここが、再発を繰り返す人と、走りながら改善していける人の大きな分かれ道になります。
走り始める前に、どの動作レベルまで耐えられているのかを把握し、負荷の上げ方を計画として持つ。この視点を欠いたままの再開は、ほぼ確実に同じ痛みを繰り返します。

腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリランニングで股関節を守るために見直すべき身体の使い方
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ股関節の痛みは「いつ」と「どこ」をセットで考える
ランニングで股関節が痛いと感じたとき、多くの人はまず「どこが痛いか」に意識を向けます。
前側なのか、横なのか、後ろなのか。これはとても大切な視点で、組織を鑑別するうえでも欠かせません。
しかし、それと同じくらい重要なのが、どのタイミングで痛みが出ているかです。
股関節の痛みを正しく理解し、再発を防ぐためには、
「いつ痛むか(動作・局面)」と「どこが痛むか(部位)」をセットで捉える必要があります。
この2つは優劣の関係ではなく、完全に同列です。どちらか一方が欠けると、評価の精度は一気に下がります。
まず「いつ痛むか」という視点です。
ランニング動作は、大きく分けると
・体重が脚にかかる局面(着地〜支持期)と、
・足を前に振り出す局面(遊脚期)
の繰り返しで成り立っています。
体重がかかった瞬間に股関節が痛む場合、問題になりやすいのは「支える能力」です。股関節そのものが弱いというより、足部・膝・体幹を含めた全身の支持性が不足し、その負荷が股関節に集中しているケースが多く見られます。
これは第1章・第2章で述べてきた、抵抗力と負荷のバランスが崩れている状態を強く疑うポイントになります。
一方、足を振り出すときに痛みが出る場合は、意味合いが変わります。
この場合は「支えられない」のではなく、「スムーズに動かせない」ことが問題になっているケースが多くなります。
可動域の不足、筋肉の切り替え不全、動作タイミングのズレなどが重なり、股関節前方や付け根周辺にストレスが集中します。
次に、「どこが痛むか」という視点です。
股関節の前側、横側、後ろ側、内側では、関与している組織や負荷の性質が大きく異なります。
前側の痛みと後方の痛みでは、疑うべき筋肉や関節周囲組織はまったく変わりますし、同じ前側の痛みでも、荷重時なのか振り出し時なのかによって、意味は大きく変わります。
たとえば、
「前側が痛い」だけでは情報として不十分で、
「前側が、体重をかけた瞬間に痛いのか」
「前側が、足を振り出すときに痛いのか」
ここまで整理できて初めて、組織鑑別や負荷特性の推測が可能になります。
この整理ができていないまま行うストレッチやトレーニング、フォーム修正は、偶然うまくいくこともありますが、再現性は高くありません。その結果、「良くなったと思ったのに、また痛くなった」という流れを繰り返してしまいます。
股関節痛を長引かせている人ほど、この評価の段階が曖昧なまま進んでいるケースが非常に多いのです。
股関節の痛みは、「場所」だけでも、「動き」だけでも判断できません。
「いつ」と「どこ」を同時に整理すること。
これが、正しいケアやトレーニング、そして再開設計につなげるための、最も重要な前提条件になります。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ痛みのタイプ別に考えるストレッチとトレーニングの優先順位
股関節の痛みに対して、やみくもにストレッチや筋トレを行っても改善しにくい理由は、痛みのタイプによって優先すべき介入が異なるからです。
ここでは、第3章・3-1で整理した
「いつ痛むか」「どこが痛むか」
という評価軸をもとに、何から整えるべきかの考え方を整理します。
まず前提として大切なのは、ストレッチとトレーニングは対立するものではない、という点です。どちらも必要ですが、順番と役割を間違えると逆効果になることがあります。
★体重がかかった時に痛みが出るタイプの場合★
着地時や片脚で体を支えた瞬間に股関節が痛む場合、最優先で考えるべきなのは「支える力」です。
このタイプでは、股関節を大きく動かすストレッチを増やすよりも、荷重を受け止めるための安定性を回復させることが重要になります。
この段階で行うべきなのは、股関節単体の筋トレではなく、足部・膝・体幹を含めた支持性を高めるためのトレーニングです。
体重がかかったときに、どこか一か所が頑張りすぎない状態をつくることが目的になります。
ストレッチを行う場合も、「柔らかくするため」ではなく、動きやすさを邪魔している緊張を整える程度にとどめることが大切です。
★足を振り出す時に痛みが出るタイプの場合★
足を前に振り出す動作で股関節前方や付け根に痛みが出る場合は、「動かす側」に問題がある可能性が高くなります。
このタイプでは、可動域の不足や動作の切り替えがスムーズに行えていないことが、痛みにつながっているケースが多く見られます。
この場合、優先すべきなのは、必要な可動域を取り戻すためのストレッチと、動きをコントロールするための軽いトレーニングです。ただし、ここでも注意が必要で、強く伸ばすことや、勢いをつけた動きは逆効果になることがあります。
目的は「大きく動かす」ことではなく、無理なく動かせる範囲を広げることです。
痛みの場所によって意識すべきポイントは変わる
同じ荷重時の痛みでも、前側・横側・後ろ側で意味合いは異なります。
前側であれば、過度な前方ストレスがかかっていないか、
横側であれば、骨盤の安定性が崩れていないか、
後ろ側であれば、体幹や殿筋群の働きが不足していないか、
といった視点が必要になります。
ここで大切なのは、「この筋肉を伸ばせば治る」「このトレーニングをすれば正解」と決めつけないことです。
痛みの局面と場所を組み合わせて考えることで、初めて優先順位が見えてきます。
★ストレッチとトレーニングの役割分担を理解する★
ストレッチは、体を「動きやすい状態」に戻すための手段であり、トレーニングは「負荷に耐えられる状態」をつくるための手段です。
痛みがある時期にトレーニングだけを行えば悪化しやすく、ストレッチだけを続ければ耐久性は戻りません。どちらか一方に偏らず、今の体に必要な役割を見極めることが重要です。
この優先順位を誤らなければ、ストレッチやトレーニングは非常に有効な手段になります。逆に、この整理ができていないまま行うセルフケアは、遠回りになることが少なくありません。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ日常生活から整えることで再発を防ぐ考え方
ランニングによる股関節の痛みというと、どうしても「走っている時の問題」だけに目が向きがちです。
しかし実際には、日常生活での体の使い方が、走っている時の負担を大きく左右しているケースが少なくありません。
走る時間よりも、圧倒的に長いのは日常生活だからです。
たとえば、立ち上がる動作や階段の上り下り。ここで体重を片側に乗せすぎていたり、股関節を無意識にかばう動きが続いていたりすると、そのクセはランニングにもそのまま反映されます。
日常動作での小さな偏りが、走行時には何倍もの負荷となって股関節に返ってくるのです。
また、長時間の座り姿勢も見逃せません。
股関節が常に同じ角度で固まった状態が続くと、動かし始めのタイミングで負担が集中しやすくなります。
特に、前章で触れた「振り出し時に痛みが出るタイプ」の人は、日常生活での姿勢や動作が、そのまま痛みの引き金になっていることがあります。
ここで大切なのは、日常生活のすべてを意識的に変えようとしないことです。
意識すべきなのは、「ランニングと同じ負荷のかかり方を、日常で無意識に繰り返していないか」という視点です。
立つ、座る、歩くといった基本動作の中で、股関節だけに負担が集まっていないかを確認するだけでも、再発リスクは大きく下がります。
日常生活を整えることは、トレーニングの代わりではありません。
しかし、日常での使い方が乱れたままでは、どれだけ良いケアやトレーニングを行っても、効果は安定しません。
リカバリーケアやトレーニング(ケア)で整えた状態を、日常生活で壊さないこと。これが、再発を防ぐうえで非常に重要になります。
ランニングによる股関節の痛みを「特別なケガ」にしないためには、走る時間だけでなく、走っていない時間の体の使い方まで含めて考えることが欠かせません。日常生活は、回復を妨げる要因にもなりますし、正しく使えば回復を後押しする要素にもなります。

腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリまとめ:ランニングで股関節の痛みを繰り返さないための考え方
ランニングによる股関節の痛みは、多くの場合、評価と再開の順序を間違えた結果として起こります。
安静や自己流のケアで一時的に良くなっても、体の状態を把握しないまま走り出せば、再発は避けられません。
この記事では、痛みの原因を「いつ」と「どこ」で整理する評価の考え方、回復とトレーニングを並行して進める重要性、そして負荷を計画的に戻す必要性をお伝えしました。
これらは、走ることをやめずに体と向き合うために欠かせない視点です。
もし、「自分の痛みがどのタイプなのかわからない」「再開の判断に不安がある」と感じているなら、それは評価が必要なサインかもしれません。正しい順序で体を整えることで、ランニングは再び楽しめるものになります。
今回は「ランニングで股関節が痛い人の治し方【専門家解説】」についての記事でした。
腰痛、股関節痛の改善には、単なる痛みの緩和ではなく、根本的な原因に対応するための多角的なアプローチが効果的です。
病院治療、整体施術、自宅でのセルフケアを組み合わせ、腰痛、股関節痛の予防と長期的な健康管理を目指しましょう。
正しい知識と習慣の確立により、腰痛、股関節痛から解放される日常を目指します。
大事なことは、
・ご自身のおからだの特徴を把握すること
・腰痛、ケガや病気のことを正しく知ること
これらが重要となります。
当整体院『からだ塾』では、おからだの状態をカウンセリングや評価を通じて確認し、体の不調、痛みやコリなどの改善に向けた施術はもちろん、ご自身でも行えるセルフケア(運動療法やトレーニング)を学び、他ではないトータルサポートで繰り返さないからだ作りを支援、サポートいたしております。
ぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。
ご自身のからだのことを知り、ご自分に合った施術、セルフケアやトレーニングでつらい症状を改善させていきましょう。
腰痛、股関節痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ🔻まとめを読んでくださったあなたへ(重要)
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
もしあなたが今、
・何度も同じ痛みを繰り返している
・ストレッチや体操を頑張っているのに変わらない
・「年齢のせい」「もう仕方ない」と、どこかで諦めかけている
そんなお気持ちが少しでもあるなら、
来院前に、ぜひ一度だけ知っておいてほしいことがあります。
【※登録は無料・約1分/解除はいつでもOK】
🎁 ツクツク!!! 無料登録者限定特典
からだ塾では
「いきなり施術を受ける」ことよりも、
まず“正しく理解すること” を大切にしています。
そのため、
ツクツク!!!に無料登録していただいた方限定で
以下の特典をご用意しています。
🎥 特典①
痛みを繰り返さないための「事前学習・教育動画」(約20分)
なぜ、あなたの痛みは良くならなかったのか
何をすれば良くなり、何をすると逆効果なのか
なぜ当院が「その場しのぎの施術」をしないのか
👉 ご来院前の 「事前学習」 としてご活用いただけます。
⏱ 特典②
初回施術 20分延長無料(4,400円相当)
動画をご覧いただいた上でご来院いただくことで、
評価・説明・施術の質がより深まり、
「なぜ今この施術をするのか」も明確になります。
👉 無料特典の受け取りはこちら(ツクツク!!!)
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000290728
※登録無料・約1分で完了
※合わないと感じた場合はいつでも解除OK
※無理な勧誘・営業は一切ありません
📞 ご予約を希望される方へ
事前学習後、
「自分の体をきちんと見てほしい」 と感じた方は、
下記よりご予約ください。
【お電話】080-7010-0421
【Web予約】(既存の予約ボタンURL)
「痛みをなくす」だけでなく
「痛みを繰り返さない体」を本気で目指したい方へ。
大田区池上の整体院からだ塾のご紹介
膝や腰の痛みでお悩みの方は、大田区池上の整体院「からだ塾」へご相談ください。
経験豊富な理学療法士が、痛みの緩和だけでなく、再発しない体作りをサポートします。
生活習慣病の予防やリハビリに加え、効果的なセルフケアのアドバイスも提供し、日常生活をより快適にするお手伝いをいたします。
サービス紹介
痛みを繰り返さない体作りのために必要不可欠な要素となります。
逆説的にいうと、たくさんの方々は痛みを繰り返している「理由」があります。
その「理由=原因」を見つけていく必要が...
初回予約のご案内
大田区池上の整体院「からだ塾」は患者様ひとり一人の症状やご状況に合わせてしっかりとサポートできるよう、完全予約制とさせて頂いております。
ご予約はお電話または、Web予約システムにて承っております。
↓ご予約はこちら↓
この整体コラムを書いた人
大田区池上駅の整体院 からだ塾センター長・理学療法士田中隆太

保有資格
- 理学療法士(国家資格)免許取得
- 日本オランダ徒手療法士 四肢コース修了
- 日本オランダ徒手療法士 準徒手(脊柱・骨盤帯コース)修了
- 日本オランダ徒手療法士 徒手(筑波大)コース
- 日本オランダ徒手療法士 認定講師任命
- 日本理学療法士協会在籍 新人教育プログラム修了
- 日本理学療法士協会在籍 登録理学療法士取得済
- 日本理学療法士協会在籍 地域ケア会議推進リーダー取得
- 日本理学療法士協会在籍 介護予防推進リーダー取得
- ポケットセラピスト 登録理学療法士
- 健康経営アドバイザー取得
- 一時救命処置(BLS:basic life support)取得
執筆
- 医療情報サイト『Good Health』
怖さもしらないと!ステロイド(関節注射)効果と副作用 (good-health.jp)
メッセージ
当整体院『大田区池上整体院 からだ塾』のミッションは、「お客様が『自らの力』でも健康を管理できるようになること」です。
しかし、ご自身の大事なお体の特徴や状態を把握している方はそう多くないのが現状です。
それは、子供の頃から体について学ぶ機会が今の日本には少ないからです。
・病院で湿布や薬を処方されても、痛みがなかなか改善せずに悩んでいる方
・腰痛や膝の痛み、肩こりに苦しみ、整骨院や整体院、マッサージに通い続けても、またすぐに痛みが戻ってしまう方
・病院でのリハビリが期限で終わり、でも本当はまだサポートが必要だと感じている方
・痛みが落ち着いて運動を再開したけれど、再び痛みが出て、趣味や日常生活を全力で楽しめないと感じている方
・何とか自分で改善したいと願っているものの、どこから始めれば良いのか分からずに迷っている方
・既に他の治療院や整体、病院のリハビリを試したけれど、満足のいく結果が得られなかった方
これらすべての方々にお伝えしたいのは、痛みを繰り返すには「理由」があるということです。内服での対症療法、寝てマッサージを受け、一時的にラクになるだけでは、根本的な解決には至りません。
本当に大事なことはご自身のお体の特徴を理解し、それに合わせた適切なケア方法やトレーニングを知り、実践することが、長期的な改善の鍵となります。
『あなたにもっと早く会えていれば良かった』
これは、私たちが病院勤務時代に理学療法士としてリハビリテーションを行っていた際に、患者さんからよく言われた忘れられない言葉です。
『40代、50代であなたに会って、体のことを教えてもらえていたら、こんな状態にはならなかったかもしれない』
この言葉を聞いた時、私は病院に来る前にもっと早くサポートが必要だと痛感しました。病院だけでは救えない方々がいる現実に直面し、問題が表面化する前から支援をする必要性を強く感じました。
私たちが提供できるのは、単なる一時的な痛みの軽減ではなく、長期的な健康維持のためのサポートです。これを日々探求しながら、より良い支援を提供できるよう邁進しています。そして、この大田区で地域貢献を果たしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
整体コラムに関連する記事
ストレッチしても股関節が固い理由を専門家が解説
そう感じながらも、「年齢のせいかもしれない」「こんなものなのかな」と、どこかで納得しようとしていませんか。
ストレッチをしても、以前のように軽く動く感じは戻らない。
それでも、「続け...
歩くと股関節が痛い人のNG動作と楽に歩くコツ
それでも「動いたほうがいい」「我慢すれば治る」と思い、痛みを抱えたまま歩き続けていませんか。
中には、
「杖や松葉杖は大げさ」
「恥ずかしいから使いたくない」と感じながら、無理を...




