座骨神経痛でやってはいけないこと|良かれ行動が逆効果に?

「お尻が硬いから、しっかり伸ばさなきゃ」
「歩けば治ると言われたから、痛くても我慢して毎日歩いている」
「体重を減らせば負担が減ると言われて、スクワットも追加している」
実はこれら“どれも正しいようで間違っていることがあります”

座骨神経痛は、鍛えたり伸ばしたりすれば良くなる単純な痛みではなく、神経そのものが過敏になっている状態。
このときに強い刺激や負荷をかけると、逆に神経が興奮し、痛みを長引かせてしまいます。
特に50〜70代の女性に多いのが「頑張りすぎ」と「我慢」。
良くしようと一生懸命取り組んでいるのに、気づけば悪化している…という声を、現場で何度も耳にしてきました。
この記事では、「座骨神経痛で絶対にやってはいけないこと」 を専門家が明確にお伝えします。
今のケアを見直すだけで、あなたの痛みは大きく変わります。

当整体院にも、
・レントゲンやMRI上、加齢に伴う変形はあるが大きな問題はなかった。けどなかなか良くならない
・痛み止めや湿布を処方され、日常生活の活動や仕事は落ち着いたら再開したけどまた痛くなってしまった…
・整骨院で電気治療、病院やクリニックでのリハビリをやっていたが効果を感じなかった

など多くのお悩みや不安のご相談を頂きます。

「腰痛、坐骨神経痛には治療だけでなく、正しい施術とアプローチ、考え方、取り組み方が必要です!」多くの方が抱える慢性腰痛、坐骨神経痛に対して、理学療法士の視点からのアプローチを詳しく解説し、効果的な施術法と自宅でできるセルフケアをご提案します。

大田区池上の整体院 セルフケアアドバイスセンター ~からだ塾~では、「腰痛を改善させ、腰痛を繰り返さない体づくり」を掲げ、活動しています。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ坐骨神経痛の痛みを悪化させない“動かし方”の基本

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ良かれと思ってやっていることが痛みを長引かせる理由

「血流を良くしたいから動かす」「固まらないようにストレッチを続ける」——。
こうした“良かれと思っての行動”が、実は座骨神経痛を長引かせる原因になることがあります。
座骨神経痛の痛みは、筋肉ではなく“神経”が刺激を受けている状態です。
神経は非常に繊細で、わずかな圧迫や摩擦でも興奮し、炎症を起こしている間は強い刺激を受け止められません。
そのため、痛みが残る段階で無理にストレッチをしたり、筋トレを再開したりすると、
「治したい」「良くなりたい」という気持ちとは裏腹に、神経への刺激を繰り返し、炎症をぶり返すことがあるのです。
「少し痛いけど、これくらいなら大丈夫」
「むしろ痛いくらいの方が効いてる気がする」
こう感じている方は非常に多く、真面目で頑張り屋な人ほど“痛みを我慢して動く”傾向があります。
しかしこれは、神経や筋膜の世界では逆効果。
痛みを我慢して動かすと、身体は“危険”と判断して筋肉をさらに緊張させ、防御反応を強めます。
その結果、血流が悪化し、神経の周囲が酸欠状態になり、しびれや痛みが長引く悪循環に陥ってしまいます。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ座骨神経痛を悪化させる代表的な「やってはいけないこと」5選

① 長時間同じ姿勢で座り続ける
人の身体は、30分以上同じ姿勢を続けると筋肉の血流が20〜30%低下します。
座骨神経はお尻の深部で筋肉の間を通るため、圧迫が続くと“神経そのもの”が酸欠になります。
特に硬めの椅子や浅く腰掛ける姿勢は、梨状筋が神経を締めつける形になり、しびれを悪化させます。
→ ポイントは「こまめに立つ」よりも「座り方を変える」。
骨盤を軽く前傾・後傾させるだけでも神経への圧迫は軽減します。

② 無理なストレッチや運動をする
「動かさないと固まる」と思い込む人が多いですが、神経は筋肉と違い“伸ばす”刺激に弱い組織です。
神経が過敏な時期にストレッチで引っ張ると、筋膜を介して再び炎症反応が起こります。
とくに“お尻を強く伸ばす系のストレッチ”は注意が必要。
→ 痛みがある時期は「伸ばす」より「ゆらす」「呼吸でゆるめる」が安全です。

③ 体を冷やしすぎる・温めすぎる
冷えは末梢血管を収縮させ、神経の栄養循環を悪くします。
一方、温めすぎも神経を興奮させ、ズキズキ感を増すことがあります。
→ 目安は「じんわり温かい程度」。
湯船なら38〜39℃、10分以内が最も神経に優しい環境です。

④ 重い荷物を持ち上げる
中腰での持ち上げ動作は、腰椎の椎間孔(神経の出口)を狭めるため最もリスクが高い動作です。
特に片手で持ち上げる癖は、左右の骨盤バランスを崩し再発を招きます。
→ 荷物は「胸の前で体に近づけて持ち上げる」「膝を使う」ことが鉄則。

⑤ 自己判断でのマッサージや強い押圧
お尻の奥には“梨状筋”と“座骨神経”が重なって走行しています。
ここを強く押すと、神経に直接圧がかかり症状を悪化させることも。
実際、セルフマッサージで一時的に楽になっても翌日しびれが強くなるケースは少なくありません。
ただ「硬い部分をほぐせば治る」と思い込み、同じ場所を繰り返し押してしまう方が多いです。
しかしその硬さは、身体が負荷から守ろうとする防御反応であり、原因ではなく“結果”です。

つまり、ただ硬い部分をマッサージしても、根本の負担が変わらない限り必ず元に戻ります。
そして繰り返すだけでなく、年齢とともに回復力や組織の柔軟性は少しずつ低下します。
同じ習慣を続ければ、それは結果的に衰え=老化の加速につながってしまいます。

だからこそ、“やってはいけないこと”を一つひとつ見直すことが重要です。
間違ったケアを正しく変えていくことで、神経や筋肉は確実に再生・回復しやすい環境へと整っていきます。
「やめる勇気」が、年齢に負けない体をつくる第一歩なのです。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ座骨神経痛が治らない人に共通するNG行動|やりすぎ・我慢・自己流

座骨神経痛の方に多いのが、
「良くするために頑張っているのに、結果として痛みが増えてしまう」というケースです。

【1】やりすぎ —— ウォーキング・スクワット・ジョギングの落とし穴
「運動した方がいい」「体重を減らせば負担が減る」
そう言われて、ウォーキングやジョギング、スクワットを始める方は多いです。
確かに、目的に合ったフォームと負荷で行えれば非常に効果的です。
しかし、問題は「体が支えられていない状態」で続けてしまうこと。
骨盤や股関節の安定性が不十分なまま歩いたり、崩れた運動パターンでスクワットを繰り返すと、神経や筋膜に余計なねじれ・引っ張りが起こり、
“やっているのに悪化する”典型パターンに陥ります。
「きついことをやる=効いている」という感覚で動いている方ほど注意が必要です。
「やっている感」ではなく「体が安定して動けているか」を見極めることが大切です。

【2】我慢 —— 痛みに慣れて動くほど回復が遠のく
「これくらいの痛みなら大丈夫」
「動かさない方が怖いから」
そうやって我慢して動いてしまう方も多いです。
しかし、神経が炎症を起こしている時期に無理をすると、
防御反応で筋肉が固まり、神経をさらに締めつけます。
結果、炎症が治まらないまま慢性化することも少なくありません。

【3】自己流 —— 情報を“自分の体に当てはめすぎる”
ネットや動画で紹介されるストレッチやトレーニングは、
「正しく使えば有効」ですが、
“自分の体の状態に合っているか”を見極めることが最も大切です。
例えば、股関節の動きが硬いまま腰だけを反らす運動をすると、
座骨神経の根元に余分なストレスがかかります。
結果的に「動くほど悪化する」状況を招きかねません。

この3つに共通するのは、
“治そうとする努力が、体の声を上書きしてしまっている”という点です。
体は常に回復しようと働いています。
その反応を無視して「きつい・頑張る・やりすぎる」方向へ進むほど、
治るタイミングを逃してしまうのです。

だからこそ、
“どんな運動をするか”よりも“どう動いているか”を見直すことが重要。
これを客観的に見極めるのが、理学療法士など専門家の役割です。

★まとめ★
痛みを治すための努力が、痛みを繰り返す原因になっていませんか?
「やりすぎ」「我慢」「自己流」を手放すことが、回復の第一歩です。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ理学療法士が解説!「なぜ」それがダメなのかを理解する

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ神経は“刺激に弱い組織”だから|痛みを増やすメカニズムを知る

座骨神経痛のつらさは、「筋肉のコリ」ではなく、“神経そのものが敏感になっている状態” から生まれます。
ここを勘違いしていると、「動かせば治る」「伸ばせば楽になる」と思って、逆に痛みを長引かせてしまいます。
神経は、体の中でもとくに刺激に弱いデリケートな組織です。
少しの圧迫やねじれ、こすれでも興奮しやすく、一度炎症を起こすと「ちょっとした動きでも痛みを感じやすい状態」が続きます。
このときに、
・痛みを我慢して歩き続ける
・痛いところをグイグイ押す
・“効いてる感じ”がするまでストレッチで伸ばす
といったことをすると、敏感になっている神経にさらに刺激を重ねることになります。

すると脳は「まだ危険だ」と判断し、痛みの信号を強く出し続けます。
これが、「安静にしても治らない」「少し良くなってもすぐ戻る」 という悪循環の正体です。

本来、炎症は“体を守るための一時的な反応”ですが、過敏になった神経に刺激を与え続けると、その反応がなかなか収まりません。
つまり、神経が落ち着く前に「頑張りすぎる」ことで、回復のチャンスを逃している 人が、とても多いのです。
大切なのは、「痛みが出るギリギリまで頑張ること」ではなく「神経が安心できる範囲」で動かすこと。
この視点に切り替えられると、座骨神経痛の回復スピードは大きく変わってきます。


腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ問題は筋肉の硬さではない|運動連鎖の乱れが座骨神経に負担をかける

「お尻が硬いから痛いんだと思っていました」
「太ももが張るからストレッチで伸ばそうと頑張っていました」
こう話される方はとても多いです。

しかし実際、筋肉の硬さそのものが“痛みの原因”になっているケースは多くありません。
原因はむしろ“動きのつながり(運動連鎖)”が崩れていること にあります。
本来、人の体は、「股関節 → 骨盤 → 背骨(腰椎、胸椎) → 肋骨 → 肩」
という順番で連動しながらスムーズに動くようにできています。
ところが、股関節がうまく使えていなかったり、骨盤が固定されすぎていたりすると、
その動きの不足を“腰やお尻の筋肉が代わりに頑張る”ようになります。
するとどうなるか。
お尻の奥を通る座骨神経は、筋肉の硬さやねじれに巻き込まれ、
神経が引っ張られる(伸張ストレス)・押しつぶされる(圧縮ストレス)負担 が生まれます。
これが、しびれや痛みを悪化させる大きな要因です。
「硬いから伸ばす」ではなく、
「なぜそこが硬くなってしまったのか」
という“背景”に目を向けることが大切なのです。
たとえば、
・歩くときに骨盤が左右に揺れすぎている
・片足にばかり体重を預けるクセがある
・しゃがむ時、股関節ではなく腰が丸まりすぎる
・立ち座りで太もも前ばかり使ってしまう

こうした “日常のちょっとしたクセ” が、運動連鎖の乱れを生み、
結果としてお尻や腰に過剰な負担をかけています。
つまり、筋肉は「悪者」ではありません。
動きのバランスが崩れた結果として、防御のために硬くなっているだけです。
硬さそのものを責めるのではなく、
“どう動いているか”という土台に目を向けると、
座骨神経への負担は自然と減り、痛みは改善へと向かいます。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ「硬い=悪い」ではない|防御反応としての筋緊張を理解する

多くの方が「お尻が硬いから痛む」「硬いところをほぐせば治る」と考えていますが、
実は筋肉の硬さは “体が自分を守ろうとしているサイン” です。
座骨神経痛が起きると、神経が過敏になり、脳は、「これ以上動かすと危険だ」と判断します。
その瞬間、周囲の筋肉は ギュッと固めて神経を保護しようとする のです。
これが“筋緊張=防御反応”。
つまり、筋肉の硬さは“原因”ではなく、神経が炎症や刺激から守られるための自然なブレーキなのです。

しかし、ここで多くの方が誤解します。
・痛い場所を指圧で強く押す
・ゴリゴリほぐして柔らかくしようとする
・痛気持ちいい強度でストレッチをする
こうした行動は、防御反応をさらに悪化させます。
固めて守っている筋肉に強い刺激を入れると、脳は
「危険が続いている!」
と判断し、筋肉をもっと硬くしようとします。
結果として、
・その場では少し軽くなった気がする
・しかし翌日また硬くなる
・しかも硬さは以前より強くなる
という “反射的な悪循環” が起きます。

さらに年齢とともに、筋肉や神経の回復スピードは落ちていくため、
この悪循環を繰り返すほど 老化を早め、改善しにくい体 になります。

大切なのは、硬さそのものを敵視するのではなく、
「なぜ体が守る必要があるのか」を理解し、
“守らなくていい状態(安全な動き・負担の少ない姿勢)” を作ること。
筋肉が自ら緩むのは、
「危険が減った」と脳が判断したとき です。
ストレッチで無理にこじ開けるのではなく、
神経と脳が安心できる動きを取り戻すことが、本当の改善につながります。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリやってはいけないことを“やめる”だけで変わる回復の第一歩

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリまず“やらないこと”を決める|回復を妨げる行動をストップするだけで変わる理由

座骨神経痛を改善したい時、多くの方が最初に考えるのは
「何をすれば治るのか?」という“やること探し”です。
しかし実は、改善のスタートで最も大切なのは、
“これ以上悪化させないために、やらないことを決める” ことです。
なぜなら、座骨神経痛は 神経が敏感になっている状態 だからです。
この時期に、
・無理なストレッチ
・痛みを我慢してのウォーキング
・お尻の指圧やセルフマッサージ
・反動を使った体操
・きつい筋トレ
などを続けてしまうと、刺激に弱っている神経に負担が重なり、回復スピードがどんどん遅れてしまいます。

特に50〜70代の女性は、真面目で頑張り屋の方が多く、
「動かさないと怖い」
「ほぐさないと余計に硬くなる」
「少し痛いくらいなら我慢した方がいい」
と考えてしまいがちです。
しかしこの“気合いのケア”こそが、神経を落ち着かせるチャンスを奪っています。
なぜ“やらないだけ”で良くなるのか
理由はとてもシンプルです。

神経の炎症は、刺激を減らすだけで自然と落ち着く仕組みがあるからです。
痛みやしびれは身体からの「これ以上は負担です」という警告サイン。
やってはいけない行動をストップすることで、神経が安心できる環境が整い、身体が「回復モード」に切り替わります。

まずは次の3つを“やめるリスト”として意識してみてください。
① 痛みを我慢して続ける無理な運動
② 力任せの自己流ストレッチや指圧
③ きついほど効くと思い込んで頑張りすぎるケア

これだけで、神経が過敏になる悪循環が止まり、痛みは驚くほど軽くなり始めます。
ただし「安静だけ」も逆効果になる
“やらないことが大事”と言うと、
多くの方が次のような不安を感じます。
「安静にしていたら筋力が落ちるのではないか」
「弱くなって余計に動けなくなるのではないか」
この心配は間違っていません。
実際、過度な安静(不動)は筋力や支える力を確実に低下させます。
だからこそ大切なのは、
・悪化させる動きはやめる
 +
・痛みの出ない優しい動きで血流を戻す
というセットで考えることです。

神経が敏感になっている時期でも、痛みのない範囲で体をゆっくり動かすことは、固くなった筋肉・皮膚・筋膜にやさしい血流を促し、防御反応が自然と落ち着くきっかけになります。

これは、病院でよく言われる
「安静にして、痛みが引いたら動きなさい」とは全く異なります。
大切なのは、あなたの体に合わせた
“動ける範囲の正しい動き”を最初から取り入れること です。

★まとめ★
“やめる”と“やさしく動かす”。
このバランスが取れれば、神経は安心し、
座骨神経痛は自然と改善へ向かいます。
回復の第一歩は、頑張ることではなく“ムリを手放すこと” です。


腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ痛みが軽くなる“正しい動き方”とは|神経に安心を与える3つのポイント

「動かさないのは不安だけど、どう動けばいいかわからない」
「動くと悪化しそうで怖い」
座骨神経痛の方からよく聞く声です。
正しい動き方とは、決して“頑張って大きく動くこと”ではありません。

大切なのは、神経が安心して動ける範囲をつくること。
これができると、痛みは自然と軽くなり、硬さも改善していきます。

では、そのために必要なポイントを3つにまとめて解説します。

①痛みのない範囲で“小さくゆっくり動かす”
痛みが出るところまで動かす必要はありません。
むしろ神経が炎症を起こしているときは、痛みのない範囲を 小さく・ゆっくり 動かす方が回復が早まります。
神経や筋膜は、強い刺激よりも「ゆらぎ」によって循環が改善し、防御反応が少しずつゆるんでいきます。
“できる範囲”で動くことが、治癒のスイッチを入れる第一歩です。

②体を“支える場所”を意識する
痛みを繰り返す方の多くに共通しているのが、動く前に体を安定させる(支える)という準備が抜けている ことです。
たとえば、
・片脚立ちでグラつく
・椅子から立つときに腰から先に動いてしまう
・歩くときに骨盤が左右に大きく揺れる
こうした「支えの弱さ」は、座骨神経周囲の筋肉を緊張させ、
結果として痛みを招きます。
正しい動きは、
“動く前の安定づくり” から始まります。
支えができると、神経に余計な負担をかけず動けるようになります。

③呼吸を使って筋肉と神経をゆるめる
意外と思われるかもしれませんが、
呼吸は座骨神経痛の改善にとても重要です。
なぜなら、呼吸によって
・腹部の筋肉
・骨盤周り
・体幹のインナー
が自然と働き、神経が滑りやすくなる環境(滑走性) を整えてくれるからです。
深くゆっくりした呼吸は、身体の“緊張モード”を下げる効果もあり、防御反応を鎮めて動きが軽くなります。
「動き+呼吸」
これができると、痛みと硬さは同時に改善します。

正しい動きとは“頑張ること”ではなく“安心して動ける状態をつくること”
多くの方が「治すためには頑張らないといけない」と考えがちです。
しかし座骨神経痛の改善で大切なのは、力を入れることではなく、神経に『この動きなら大丈夫』と思わせること です。
その積み重ねが、
・防御反応の解除
・痛みの軽減
・筋肉が自然にゆるむ
・動きの改善へつながっていきます。

強いストレッチや筋トレよりも、
まずは “やさしく支えて動くこと” を意識する。
これが回復への最短ルートです。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリ自己流を卒業し、専門家に体を預けるメリット|評価 → 原因特定 → 外的環境まで見直す“本当のサポート”

ここまで、座骨神経痛を悪化させやすい行動や、正しい動きの考え方についてお伝えしてきました。
しかし実際には、多くの方が
「自分では何が原因か分からない」
「やっているのに治らない」
と悩まれています。
それは当然のことです。
座骨神経痛の原因は 体の内部だけでは説明できない からです。

■ 座骨神経痛を改善するために必要なのは、内的要因だけではない
一般的な情報では、
「筋肉が硬い」「姿勢が悪い」「神経が圧迫されている」
など、身体の内部(内的要因)ばかりが語られます。
しかし、あなたの体を本当に変えていくためには、以下の要素も欠かせません。

① 日常の中で“どれくらいの負荷がかかっているか”(外的要因)
体は、24時間の環境でつくられています。
評価では次のようなことを確認します。
通勤や家事でどんな動きが多いのか
座り仕事ならチェアや机の高さは合っているか
寝具の硬さ・枕の高さは適切か
買い物や荷物の持ち方に偏りはないか
生活の動線が体に負担をかけていないか
これらは、筋膜や神経に “無意識の負担” を生み出し、
痛みを繰り返す原因になります。
どれだけ施術を受けても、日常の負担がそのままなら、痛みは戻るのです。

② リカバリーケア・トレーニングが“正しく効果的に”できているか
「ストレッチしてます」
「筋トレしてます」
こう言われる方でも、
実際に動きを見てみると “狙っている場所に効いていない” ことがほとんどです。
トレーニングのフォーム
呼吸の使い方
動く順番
どこで支えを作るか
どこに負荷が流れているか
どれくらいの回数・頻度が適切か
これらを誤ると、
「頑張っているのに悪化する」という最悪のループに入ってしまいます。
逆に、正しいリカバリー(回復・循環ケア)と、
適切な強さのトレーニングが行えると、驚くほど症状は安定します。

③ 道具・環境設定が体に合っているか
椅子の高さ
PC画面の高さ
靴の硬さ
インソール
寝具
座り方のクセ
台所の高さ
荷物の持ち方
これらはすべて、座骨神経痛の悪化に影響を与えます。
身体を良くしようとしても、
外部環境が体を壊す方向に引っ張っていれば改善は難しい のです。
評価では、あなたの生活に沿った環境調整まで行います。

④ 心理社会的要因が痛みを強めていないか
これは非常に重要な視点です。
「また悪化したらどうしよう」という不安
痛みがあるのに無理して“頑張り続ける”性格
家族への気遣いで休めない
仕事でのストレス
過去の痛みの経験
周囲から聞いた不正確な情報への恐怖
これらはすべて、神経の興奮を高め、
痛みを強く・長く・繰り返しやすくします。
体を診るだけの施術では、絶対に改善しきれない理由です。

■ 本当に必要なのは、身体 × 生活 × 心の“統合的な評価”
座骨神経痛を改善するためには、
体だけではなく、
どう動いているか
どんな生活をしているのか
どんな癖があるのか
どんな環境で暮らしているのか
どんな不安を抱えているのか
これらを全て統合してみていく必要があります。
これができて初めて、
本当の意味でのサポート・施術 と呼べます。
あなたの痛みは、
“あなたの体と生活の全体像” を見ない限り、
根本的には変わりません。

腰痛の治療や対策|大田区池上整体リハビリまとめ:「長引く原因は“あなたのせいじゃない”|今日から変わる改善の始め方」

座骨神経痛が長引いたり、良くなったり悪くなったりを繰り返す背景には、
「やってはいけないことを知らないまま続けてしまっている」という共通点があります。
良くしようと頑張って行っているストレッチや運動が、
実は神経を刺激してしまっていたり、
生活動作の癖が痛みを蓄積させていたり…。
それはあなたの努力不足ではなく、原因が正しく理解されていなかっただけです。
本記事で紹介したように、まずは“やらないこと”を決め、
神経が安心できる動きを丁寧に積み重ねることで、
身体は自然と回復モードへ向かいます。
さらに大切なのは、身体だけでなく、
環境・習慣・心の状態まで含めて整えていくこと。
あなたの痛みには、あなたの生活にしか存在しない背景があります。
「この痛みはもう変わらない」と感じている方も、
今日からできる小さな一歩を踏み出せば、必ず未来は変わります。
あなたの身体は、まだまだ良くなる力を持っています。

今回は「坐骨神経痛 やってはいけないこと」についての記事でした。
腰痛の改善には、単なる痛みの緩和ではなく、根本的な原因に対応するための多角的なアプローチが効果的です。
病院治療、整体施術、自宅でのセルフケアを組み合わせ、腰痛の予防と長期的な健康管理を目指しましょう。
正しい知識と習慣の確立により、腰痛から解放される日常を目指します。

大事なことは、
・ご自身のおからだの特徴を把握すること
・腰痛、ケガや病気のことを正しく知ること
これらが重要となります。

当整体院『からだ塾』では、おからだの状態をカウンセリングや評価を通じて確認し、体の不調、痛みやコリなどの改善に向けた施術はもちろん、ご自身でも行えるセルフケア(運動療法やトレーニング)を学び、他ではないトータルサポートで繰り返さないからだ作りを支援、サポートいたしております。

ぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。

ご自身のからだのことを知り、ご自分に合った施術、セルフケアやトレーニングでつらい症状を改善させていきましょう。



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この整体コラムを書いた人

大田区池上駅の整体院 からだ塾センター長・理学療法士田中隆太

保有資格

  • 理学療法士(国家資格)免許取得
  • 日本オランダ徒手療法士 四肢コース修了
  • 日本オランダ徒手療法士 準徒手(脊柱・骨盤帯コース)修了
  • 日本オランダ徒手療法士 徒手(筑波大)コース
  • 日本オランダ徒手療法士 認定講師任命
  • 日本理学療法士協会在籍 新人教育プログラム修了
  • 日本理学療法士協会在籍 登録理学療法士取得済
  • 日本理学療法士協会在籍 地域ケア会議推進リーダー取得
  • 日本理学療法士協会在籍 介護予防推進リーダー取得
  • ポケットセラピスト   登録理学療法士
  • 健康経営アドバイザー取得
  • 一時救命処置(BLS:basic life support)取得

執筆

  • 医療情報サイト『Good Health』
    怖さもしらないと!ステロイド(関節注射)効果と副作用 (good-health.jp)

メッセージ

当整体院『大田区池上整体院 からだ塾』のミッションは、「お客様が『自らの力』でも健康を管理できるようになること」です。

しかし、ご自身の大事なお体の特徴や状態を把握している方はそう多くないのが現状です。
それは、子供の頃から体について学ぶ機会が今の日本には少ないからです。

・病院で湿布や薬を処方されても、痛みがなかなか改善せずに悩んでいる方
・腰痛や膝の痛み、肩こりに苦しみ、整骨院や整体院、マッサージに通い続けても、またすぐに痛みが戻ってしまう方
・病院でのリハビリが期限で終わり、でも本当はまだサポートが必要だと感じている方
・痛みが落ち着いて運動を再開したけれど、再び痛みが出て、趣味や日常生活を全力で楽しめないと感じている方
・何とか自分で改善したいと願っているものの、どこから始めれば良いのか分からずに迷っている方
・既に他の治療院や整体、病院のリハビリを試したけれど、満足のいく結果が得られなかった方

これらすべての方々にお伝えしたいのは、痛みを繰り返すには「理由」があるということです。内服での対症療法、寝てマッサージを受け、一時的にラクになるだけでは、根本的な解決には至りません。

本当に大事なことはご自身のお体の特徴を理解し、それに合わせた適切なケア方法やトレーニングを知り、実践することが、長期的な改善の鍵となります。

『あなたにもっと早く会えていれば良かった』

これは、私たちが病院勤務時代に理学療法士としてリハビリテーションを行っていた際に、患者さんからよく言われた忘れられない言葉です。

『40代、50代であなたに会って、体のことを教えてもらえていたら、こんな状態にはならなかったかもしれない』

この言葉を聞いた時、私は病院に来る前にもっと早くサポートが必要だと痛感しました。病院だけでは救えない方々がいる現実に直面し、問題が表面化する前から支援をする必要性を強く感じました。

私たちが提供できるのは、単なる一時的な痛みの軽減ではなく、長期的な健康維持のためのサポートです。これを日々探求しながら、より良い支援を提供できるよう邁進しています。そして、この大田区で地域貢献を果たしていきたいと考えています。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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